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【テリメイン海洋(魔法)生物レポート】

■ヒトデウーマン■
特徴:……頭だけコスプレの女性?(同封の写真参照)
そう見えるが、よく聞くと頭から「ガジガジガジ」という音が聞こえ、
彼女(?)を倒した時、大きなヒトデが、女性の頭から外れた。
どうやら大きなヒトデと女性は別のようだ。

危険性:所謂“肉感的”なボディで体術を繰り出す前衛型。
それよりも、巨大なヒトデに齧りつかれて、あのノリで居る彼女に、
別の意味の危険性を感じるので、あまり子供には見せてはいけない気がする。

言語の読解:可能。


■フライフィッシュ■
特徴:何故かハッキリ見えなかったが、揚げられた魚のように見えた。
……もしかしたら、見間違いかも知れないが。
写真は撮れなかった為、後日転送。

危険性:言動は臆病に見えるが、意外と危険性が高い。
致死ダメージを受けると、その時点で大爆発を起こすので注意。

言語の読解:恐らく出来るようだが、更なる調査が必要。


■ドクターフィッシュ■
特徴:頭部に魚のヒレが生えた、医者風の中年男性(同封写真参照)。
我々の世界のドクターフィッシュとは全く違う。

危険性:回復のみだが、戦況が楽だった為、実際は未知である。

言語の読解:可能。


▼報告追記
調査がまだ進まない箇所は、後日追加で転送予定。

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 一旦、教授と一緒に帰国したユアンは、研究所で用を終えて、久し振りに実家へと帰宅した。
 実家には、兄夫婦と祖父母と母、弟が久し振りに揃った。
 祖父は近年、病がちなせいか、ベッドから起き上がれなかったが。

 帰宅した頃は、既に年の瀬も間近。
 この時期恒例の、ユールドの祭りが開かれ、ユアンはこの時期に23歳の誕生日を迎えた。
 あまり人は得意ではなかったが、母と兄がここぞとばかりに近所の人まで呼んで、パーティーを開いた。

 その後も、帰省したという話を聞きつけた、学院の頃の友人に無理矢理連れ出され、年末は学院の同寮の卒業生で馬鹿騒ぎにも付き合わされた。


 だいぶ騒がしい年末年始もあっという間。
 あれだけ嫌だった異世界探索が、少しだけ恋しくなった頃。

 ──再び探索が始まるのだった。
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